先日、AppleからiPadなる製品が発表されましたが、夜は寝ることにしている僕はスティーブジョブスのプレゼンテーションなぞ目もくれず、ぐーすかぴーすか寝ておりました。そして、朝、簡単にプレスリリースを見て、twitterに流れるタイムラインを眺めて、予想を大きく裏切るガッカリ商品だと感じたわけです。その日は、iPadの感想を、こんな感じでつぶやいておりました。が、通勤時にプレゼンテーションを見て、肯定派、否定派と軽く議論をしはじめてみると、いろんな発見がありました。そして、僕はiPadに対する評価を180度転換。購入を前提に考え始めるほどになったのです。
スティーブジョブスのプレゼンテーションに駄目出しする人は世界で僕だけかもしれませんが(苦笑)、iPadのプレゼンテーションが悪い。MacBookとiPhoneの間を埋めるデバイスですと表現し、ネットブックがダメな理由をいくつか述べてみます。我々は、否応にもネットブックやMacBook、iPhoneとの比較をしちゃうわけで、そうするとアレが出来ない、コレがしにくいっていう反応を示しちゃう。iPadは、ネットブックを置き換える製品ではないし、だからこそ「ネットブック」という言葉をまったく使わずに、iPhoneを拡張した製品でもなく、我々の生活の一部を上手にデジタル化する新しいパラダイムのデバイスだとプレゼンテーションすべきだったのではないでしょうか?
僕がiPadを買ったらどう使うかを考えてみました。
まず、設置場所。とりあえず冷蔵庫に貼り付けておきたい、磁石かなんかで。冷蔵庫の中身をデータベース化し表示もできるかも。買い物に行ったときはiPhoneからそのデータを見て買い物。買い物終了後はデータベースをアップデート。買った日付なんかも自動的に記録される。家族間の連絡も容易になるでしょう。クックパッドさんには専用アプリを作ってもらって、レシピを確認。そう言う意味では調理台やコンロの近くにもiPadが欲しくなる。
リビングに目を向けてみる。コレは実現できませんが、赤外線があれば学習リモコンになるのにと妄想しつつ、逆にテレビやハードディスクレコーダがBTやLANで操作出来ないことにイライラする自分がいたり(一部の機器は出来ますが)。子どもがいれば、iPadをフラットに置いて、家族で将棋とかオセロとかできると楽しいかも。ありとあらゆるボードゲームを置き換えられそう。iPhoneと連携すれば、場の表示をiPad、手持ちのコマをiPhoneに表示し、麻雀やトランプなんかも出来そう。iPadに表示される山からカードをフリックで取り込み、それがiPhoneに表示される。iPhoneでいらないカードをフリックで捨てる。それがiPadに表示される。人生ゲームみたいなボードゲームもiPadで出来るかも。ありとあらゆるボードゲームやテーブルゲームをiPad+iPhoneに展開できるんじゃないかな。
寝室では、ラジオやテレビ代わりにもなるし。ま、これはiPhoneでも良いんだろうけど。そうそう、DLNAに対応し、ハードディスクレコーダに撮りためている映像にアクセスできるようになればいいのに。そうすれば家の中、どこにいても録画した映像を見られる。そんな可能性も秘めた製品ですね。現状、iPadではそんなこと出来ませんが。話がそれますが、ワンセグ!フルセグが見たい!という人もいるかもしれませんね。ですが、ワンセグなんて汚い映像は見たくないし、フルセグを見るには専用チューナが必要になるので、メリットとデメリットを考えると無くても良い、無い方が良いかなとも思います。
いやぁ、考えれば考えるほど夢が広がるなぁ。ここに書いたこと、ネットブックでも出来なくもないんだけど、ネットブックをどう触るか、どう使うかを、今のノートコンピュータの使い方から考えると、生活や活動の導線やリズムが大きく乱れるんですよね。iPadだとそれが乱れなさそう。iPadは、コンピュータであってコンピュータではない、そんなデバイス。ユビキタスコンピューティングって言葉が出始めてから20年近くになりますが、iPadはそんな環境を実現してくれる、その環境へと大きく歩み出せる大きな可能性を秘めたデバイスだと思うわけです。
でも、不満がある。たくさんあるけどクリティカルかなと思う点だけ。iPhoneがそうであるようにiPadにもユーザという概念が存在しないだろうということ。つまり、複数のユーザで使い回すことを前提としていないので、極度にパーソナルなデバイスであり、家族間のプライバシーをどう守るか?という視点が欠けていることです。家に何台もiPadが設置される場面は想像できるけど、家族一人につき一台っていう使い方は、恐らくしないでしょう。そうするとプライバシーを守る仕組みが必要になりそうな気も。ちょっと待てよ、iPodをクラウドの入り口と考えるとユーザ認証はクラウドの先でやればいいのか。このあたりは、もっと深く考察する必要がありそうです。
ちなみに、モバイル、自宅外での利用についても触れておく必要がありそうです。僕は、iPadは外に持ち出すデバイスと考えると、今ひとつ使い勝手が悪いかなって思ってます。この点はiPadがっかり派の多くがいろいろと理由を述べておりますので僕があらためて述べる必要はありませんが、移動しながら使うのは難しい大きさですよね。とはいえ、iPhoneで通話を全くしない僕は、気がついたらiPhoneを捨ててiPadを持ち運んでたりして。このブログを書きながら、iPadを持ち運んでいる自分が少しイメージできたりして怖いなぁ。
というわけで、iPad。買う方向で検討中。問題は原資だな、うん。



ドラえもんとか宇宙戦艦ヤマトの操縦室みたいな世界が現実になりつつあるってことなんですか?
iPad、仕様を見て最初は「んー」とかピンと来なかったんだけど、
誰がもなんかの記事で言っていたけど、
これって、アラン・ケイが唱えてた「DynaBook」の具現化の一例
なんじゃないかって、ふと、気がつきました。
もしかすると、iPodみたいに、
だんだん生活に浸透していきそうな気がしますわ、これ。
今後の動向に注目したいです、はい。
今回は、アップルWebサイトに書いてある「Appleの最先端テクノロジーがひとつになった、驚異的で革命的なデバイス。しかも、信じられない価格で。」というのも、アップルらしくないメッセージだなと、(アップル歴が短いなりに)思いましたね。こういう新しいデバイスのプレゼンに「テクノロジー」を前面に出しているところとか、「驚異的で革命的である」ということを、その言葉を使って説明するところとか・・・。
chompooさん、ドラえもんやヤマトの操縦室とは方向性が少し違いますが、トムクルーズの映画「マイノリティリポート」には少し近づいたかもしれません :)
isaさん、アランケイの言葉は僕もどこかの記事で読みました。iPhoneよりも自然にコンピュータが我々の日常に入り込んできた気がしてます。そういう意味では、iPadで動くiWorksは余計だったかも。メッセージ性が薄れます。
slashさん、「日本語に翻訳されてるからじゃない?w」と思って英語のウェブサイトを見ると、だいたい似たような意味が書いてありましたねw しかし、そんなに驚異的な価格かなぁと思ったりして。これが299USDだったら迷わず買います :)